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家庭科教育研究所の設立目的

 

和洋学園は創立以来、家庭科の教員として活躍する多くの卒業生を全国に輩出してきました。 そして、和洋女子大学が創立125周年を迎えた2022年、「家庭科教育研究所」 (Home Economics Education Research Lab.)が創設されました。

現代の家庭科は、生活に対する新しい考え方や生活行動を広げるために、一人ひとりが自分の生き方・ライフスタイルを発見し、それを実現させていくための知識・スキルを身につけ、新たな社会形成に直結する「生活の力」を育てるという役割を期待されています。 家庭科がそのような力をじゅうぶんに発揮するために、家庭科教育研究所は、家庭科教育に関わるすべての人たちが立場や分野を超えて協働するプラットフォームづくりを目指します。家庭科の学びを深め、学び合う場の形成、家庭科教員のネットワーク構築、リカレント教育の支援、学術研究の教育実践への還元などに取り組んでいきます。

私たちは、本研究所の活動を通して、Empowerment(自分に力をつける)、Advocacy(自分だけでなく、みんなの、社会のウェルビーイングを求める)、Well-being(生命・生活・人生の豊かさを創る)を実現し、 家庭科の未来を創っていきたいと考えています。

 

lab_profile 設立趣意書は
こちらから  
format_list_numbered 会則はこちらから

 

 

家庭科教育研究所の活動内容

 

  1. 家庭科のエンパワメント
  2. star_rate家庭科の先生方のエンパワメント
    家庭科の先生方とともに家庭科の学修内容を深める家庭科教員の学び合いの場づくり
    家庭科の先生方のライフコースに寄り添い、キャリアを支えるリカレント教育の充実を図る
    star_rate家庭科の充実・体系化
    家庭科の学習内容を整理し、系統的に学ぶ地図づくりとやりやすい授業を提案すること
    家庭科の分野横断的・国際的な教材開発のニーズへの対応
    star_rate生涯学習としての家庭科教育のプログラム開発
    小・中・高校での家庭科学習を充実させるとともに、高校卒業後もライフステージ別に必要となる家庭科の生涯学習プログラムを開発する。
  3. 家庭科のコミュニティづくり
  4. star_rate家庭科の先生方同士がつながって情報交換・情報共有・交流できる場や支え合いネットワークを創る。
  5. 和洋女子大学生・大学院生・卒業生を対象とした研修会・交流会などの開催
  6. star_rate家庭科教職課程・専修免許取得希望者、家庭科教員の卒業生を対象とした 研修会や交流会などを開催する。
  7. 和洋家庭科125年の歴史と継承のためのアーカイブの整理
  8. star_rate家庭科教員のライフヒストリーと教育実践の記録を社会的資産として次世代へ継承するアーカイブの整備を進める。

 

 

 

 

和洋学園の歴史

 

和洋学園の創設者である堀越千代は1859(安政6)年、盛岡藩士・村野儀兵衛の末子として生まれ、和服裁縫、英米式洋服洋裁、フランス式洋服洋裁、男子服洋裁、漢文学、習字、小笠原礼法を学んだ。

1897(明治30)年
和洋裁縫女学院を創設
堀越千代は、裁縫が女性の自立に役立つこと、将来、必ず洋裁の時代が来ると考えて、和裁だけでなく洋裁教育に力を入れ、洋服裁縫の授業を行った。
1901(明治34)年
私立学校令に基づき「和洋裁縫女学校」と改称
和洋裁縫女学校は、洋裁教育を学校教育に取り入れた日本で最初の学園であった。
1909(明治42)年
裁縫教員養成科を新設(修業2か年)
裁縫教員養成科の卒業生に対して、中等教員受験資格が認定された。
1911(明治44)年
高等教員養成科を新設(修業3か年)
1912(明治45)年
高等教員養成科の卒業生に対して、無試験で裁縫科中等教員の免許状が与えられた。


創設者 堀越千代(1859~1948)
出典:『和洋学園110周年記念誌』 2007
1859(安政6)年に盛岡藩士の娘として生まれ、1877(明治10)年、堀越修一郎と結婚。1897(明治30)年に和洋裁縫女学院、1923(大正12)年に堀越高等女学校(現・堀越高等学校)を創設。
明治36年 和洋裁縫女学校卒業生
出典:『和洋学園百周年記念誌』 1997
卒業の時は自分の洋服を作成して卒業作品とし卒業式に着用した。しかし、そのころ東京市内で女子の洋装着用者はまれに見る程度のものであったから、いかにも気恥ずかしくて皆が着るのを好まなかった(藤田とら「私が卒業したころ」,『創立第五十五周年 和洋学園』p39より)。
1915(大正4)年
和洋裁縫女学校高等教員養成科第2回卒業生
前列中央が堀越修一郎、千代夫妻
出典:『和洋学園百周年記念誌』 1997
1929(昭和4)年
ゲ・シュルツ先生による洋服裁縫の授業
出典:『和洋学園百周年記念誌』 1997
ゲ・シュルツ先生は、ドイツ語訳の古今和歌集を愛読された。(ゲ・シュルツ「五十五周年記念日に寄せて」,『創立第五十五周年 和洋学園』p40より)。
1928(昭和3)年ごろ
東京・東中野の堀越千代の自宅で開かれた女子校長会
前列左から嘉悦孝(現嘉悦大学)、鳩山春子(現共立女子大学)、堀越千代、吉岡彌生(現東京女子医科大学)、後列左が大妻コタカ(現大妻女子大学)。女子教育界を代表する学校長たちは、女子教育を切り拓いた。
大妻コタカは、明治36年に和洋裁縫女学校の高等科洋服科を卒業した。
出典:『創立七十周年記念誌 学園の七十年のあゆみ』 堀越学園 1995
家庭科教育研究所の構成メンバー

 

 

特別研究員:工藤由貴子
日本家庭科教育学会 副会長
アジア地区家政学会 副会長
日本学術会議連携会員 健康・生活科学委員会家政学分科会
元文部科学省 初等中等教育局主任教科書調査官(家庭科)
元横浜国立大学 教育人間科学部教授
元日本女子大学 大学院家政学研究科客員教授
【専門分野】
家政学原論、生活経営学、家庭科教育
特別研究員:佐藤宏子
兵庫県立大学名誉教授
元和洋女子大学家政学部教授
和洋女子大学大学院・群馬大学教育学部・昭和学院短期大学 非常勤講師
国際教養学会JAILA理事 日本老年社会科学会評議員 新情報センター理事
【専門分野】
家族関係学、家族社会学、老年社会学


研究員:久保桂子
和洋女子大学家政学部服飾造形学科
特任教授
元千葉大学教育学部教授
千葉市子ども子育て会議会長
日本家族社会学会監事
【専門分野】
生活経営学、家族関係学、家庭科教育
プロフィールはこちらから→
研究員:大石恭子
和洋女子大学家政学部家政福祉学科 教授
【専門分野】
調理学
プロフィールはこちらから→
研究員:柴田優子
和洋女子大学家政学部家政福祉学科 准教授
【専門分野】
被服構成学、家庭科教育
プロフィールはこちらから→